‘すぐに何かに負けて涙流す 君と僕は似てるな’
サカナクション ‘DocumentaLy’と、Mr.Children ‘深海’ に住むシーラカンス。
サカナクション/ドキュメンタリー。
アルバム前半の内省的でありながら苦悩し考え、迷いながらも問い、答え続ける姿は本当に美しい。
独自のポップネス、ルーツを大切にそっと忍ばせる手法は、僕に昔のMr.Childrenを連想させた。特に後半にかけての那由多の広がり、ラスト1曲の光。
聞き覚えがあったこの感覚。
- アーティスト: Mr.Children,桜井和寿,小林武史
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 1996/06/24
- メディア: CD
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‘いつも いつも 僕らはまだここにあるさ’
名盤。GrapevineがLIFE TIMEに込めた祈り
華々しくデビューを飾ったようにみえた。シングル「スロウ」がJPOPランキングで4位に食い込み、突如、脚光を浴びることになったグレイプバイン。
それは恐らく、彼らにとって予想外だったんだと思う。
自分たちが求めていたものと、周りから求められているものの違いに気付いた彼らは、鳴らす音に迷っていたんじゃないか。
そして、そのスロウが入ったアルバム、「Lifetime」が満を持してリリースされる。
- アーティスト: GRAPEVINE
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1999/05/19
- メディア: CD
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なにが見たくて、何がしたくて、行きたかった理想の場所がくだらないものに見えたとき、突然どうしてこんなことをやっているのかわからなくなったとして。
彼らはその先になにを見たのだろう。
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‘見覚えのない星がバカに目立つ夜だ 珍しく口を開いた君が言った’
旅立ちの夜と聞いてなにを思い浮かべる?
荷物をいっぱいにつめこんだリュック。お気に入りの本、トレードマークの帽子。小さく見えた自分。これから見ることになる毎日にワクワクしながら、靴を履いた瞬間、なんでか急に心細くなったこと。
そこから何かが変わっていくだろう
壊れた形や 消え失せた色 / Reminder
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‘さよなら ありがとう 幸せになってね’
きのこ帝国「ロンググッドバイ」にあるさよならと、最新作「猫とアレルギー」における別れの違い
根底にあったさよならは、バンドの原型、きのこ帝国というパズルの一つを成すものだと思う。
それは初期のアルバムにも大いに漂っている。どうしようもない、という諦め、それを意識することによる追憶。
叶わないものから、順番に愛してしまう / N2.海と花束
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